第34章 徒花→アザレア✿保科宗四郎✿裏
「ほな、擦るだけ。……なんなん、クリ触らせとったくせに、イかせてもろたら、終わりなん?お前やって悪いんやからな」
溜め息をついた宗四郎は自身を下着の中に戻し、未だに喘ぎ声が漏れるスマホを手に取る。
「その気もないくせに、無防備に男の家上がんなや」
だって…宗四郎の傍にいたいから…でも、そんなのは伝わるはずもなかった。「他の女にするわ」と寝室を出ていく。ほら…宗四郎は私じゃなくてもいい。だからしたくないんだよ。
また戻ってきた宗四郎は、私の荷物をベッドの上に放り投げた。次々と、宗四郎の家に置いていた私の物が、ベッドの上に広がっていく。
「もう来んで。僕としたないんやろ?来る必要ないやんか」
だから…だから、関係を進めたくなかったのに…簡単に壊れてしまうから。私が許せば、一緒にいてくれるの?私のこと、好きになってくれるの?そんなこと、してくれないくせに。
物を鞄の中に詰め込んで、宗四郎の家を飛び出した。本当に他の女とするんだろうか__。