第29章 花を散らす✿市川レノ✿裏
その後は特に何もなくお店を出て解散になる。送ってくよと言うレノに寂しさを覚える。可愛い下着も替えの下着も意味なかったかな…。
「…帰りたくない」
「え…それって……俺の家来る?」
頷くとレノは一瞬驚いた表情をしてから、少し目を泳がせてほんのり頬を染めながら微笑んだ。わかってくれた…私から誘ったみたいで恥ずかしいけど、レノもしたいと思ってくれてたのかな。
手を繋いで一緒に歩くのがすごく楽しかった。このかっこいい人は私のだってみんなに知らせてるみたいな感覚になる。