第24章 副隊長の愛情表現✿保科宗四郎✿裏
頭を撫でられる感覚と耳を触られる感覚で目が覚め、顔を上げてそれの元を見る。副隊長に撫で回されていた。
おはよと微笑む顔を見て、寝起きのふわふわした頭でおはよと返してしまい、また宗四郎好きと呟いてしまう。目を泳がせてから何も喋らない副隊長を見ると、ずっと微笑んでいた。恐らく、聞かなかったことにしてるんだろう。ダメならはっきり言ってくださいよ…。
起き上がって行き場を失くした副隊長の両手を掴んで指を絡める。
「副隊長…「起きよか」…はい」
遮られた…なんで答えないんですか、なんで振ってくれないんですか。こういうことをしたいのなら、振られてもしますから、私の気持ちに答えをください。
絡んでいた片手を解き起き上がって、ちゅっと口付けられる。唇だけを離して至近距離でもっとしたい?と聞かれて、無意識に頷いていた。握ったままの手に力を入れて腰を抱かれ、水音をたてながら舌が絡む。薄ら目を開けると赤紫と視線が絡んで、見つめ合ったままキスを続けた。