第23章 歪んだ愛情✿保科宗四郎✿裏
無意識にはい…と答えてしまっていて、僕のお嫁さんやなと八重歯を見せた副隊長を見て、何も考えずに返事したことを後悔した。
「なぁ、ちゅーしてええ?僕のお嫁さんやからええよな…セックスもしてええよな」
可愛く笑った副隊長を見て、この人ってやっぱすごいなと思った。さっきまであんな謝っていたくせに、またそういうこと言うし、その笑顔を見せれば許されるとわかっている。
ちゅーだけなら…とボソッと呟けば、顔上げた彼に後頭部を持って引き寄せられ、唇が重なる。特に力も入れていない口の隙間を縫って舌が侵入してきた。くちゅくちゅと絡ませ口内全てを暴かれ、離れていく。
「近いうち指輪見に行こか。好きなん選んでええで!婚約と結婚、両方やで!」
うーんと…せめて付き合ってからにして欲しい。私、他の男とあまり仲良くしないで欲しいというのに返事をしただけなのだが…。レイプされたとわかっても普通に接してしまった自分が悪いと受け入れている私も、相当変なのだろう。
切り揃えられたさらさらな髪に指を通して撫でる。あぁ、好きだな…と私は彼の全てを受け入れた。
_____________....end.