第23章 歪んだ愛情✿保科宗四郎✿裏
私が何をしたと言うのだ。苛立ちを露わにした声で呼ばれ、目の前の背中からは不機嫌な様子が現れている。どこへ連れていくのですか、保科副隊長。特に何かした覚えはなく、考えながら歩いていると遅いと怒られて、慌てて駆け寄り離れないようについていく。
どんどん庁舎から離れていき、今はまだ副隊長の命令で外周をしている新人たちが寝泊まりしている寮の近くまで来て、今は使われていない部屋へと入っていった。部屋の奥へ行きカーテンを開けた副隊長は私の手を引き、無理やり窓に手をつけさせた。
なに…なんでこんな乱暴にするのだ。訓練以外ではいつも優しい副隊長がこんな扱いをするとは思わず、驚きと恐怖で声もまともに出せない。少しくらいなんか喋ってください…。
「なっ!なにするんですか!?やっ…やめ、てくださっ…!」
いきなりベルトを外されズボンと一緒に下着も下ろされる。今日に限って上下分かれている隊服を着ていたのを後悔した。抵抗すれば顔を窓にドンッと鳴る程押し付けられ、ボーッとして力が入らなくなる。中心に痛みを感じたのを最後に意識は保てなくなった。