第20章 練習やで?✿保科宗四郎✿裏
「キスお願いしまーす」
宗四郎の顔を覆うヴェールをゆっくり上げ、その薄い唇目掛けて顔を近付ける。ギリギリで止めるとしてやと呟かれ、そのまま唇を重ねた。カットがなかなかかからない…いつまでキスをしていたらいいんだ。いや、私のタイミングで離れていいのか?
ゆっくり離れて見つめ合う。そうしていればようやくカットがかかり、もう一度お願いしますと言われてしまった。もう少し短くということだ…。
「僕とそないキスしたかったん?」
ヴェールを戻して無視をする。メイクまでしているから美し過ぎるんだよ。
もう一度ヴェールを上げて、今度は短めにキスをした。
次は初夜…仲睦まじそうにベッドに入っていくところから、ということだったので前のようにすると驚かれた。仕方ないだろう、他の仲睦まじいを知らないのだから。
まあでもよかったらしく、そのままベッドに入り宗四郎の腰に跨って、口付けを落とす。無理やり口をこじ開け舌を絡めてからゆっくり離れて見つめ合った。
「宗四郎が好きだよ」
「僕も美影が好きや」
_____________....end.