• テキストサイズ

魅惑の恋【保科宗四郎多めごちゃ混ぜ短編集】

第20章 練習やで?✿保科宗四郎✿裏


亜白隊長に呼び出されて急いで隊長室へと向かう。なんの用だろう…特に咎められることはしていないと思うのだが…と少々不安になりながら、隊長室の扉をノックする。
声が返ってきたので中に入り、お呼びでしょうかと敬礼した。

少し待ってくれと言われて、背筋を伸ばしてじっと待っていると保科副隊長も入室してくる。私と保科副隊長、2人に話があるのだろうか…。

「2人にやってもらいたい企業案件があるのだが…」

企業案件…何をするのだろうと亜白隊長の次の言葉を待つ。と…とんでもないことを言われた。副隊長がウェディングドレスを、私が男性用の正装隊服を着て、式から初夜までするということだった。

いや、さすがにそんなこと許されるわけ…と思っていたら、初夜というのは一緒にベッドに入るだけらしく、情事をするわけではないらしい。さすがにするわけないか…びっくりした。

だが副隊長はいいのだろうか、ウェディングドレスという女性の格好をして、女性らしい仕草までする、というのが条件らしく、さすがに人気のある副隊長にはさせられないだろうと思った。
副隊長はすぐに頷いていた。

本当この人は、仕事ならなんでもしそうだな…と思いながら私も頷き、隊長の話を聞く。

「今回のこの案件は、LGBTQ+という性の多様性への理解を深め、偏見や差別をなくしていく為に行われるものだ」

真剣に取り組むようにと釘を刺され隊長室を出ていく。
何故、副隊長の相手が私なのだ、亜白隊長の方がよかったのでは?と受けたにも関わらず疑問を抱く。
いくら男女逆転とはいえ、副隊長に私は釣り合わないだろう。

副隊長についてくるよう言われてそのままついていった。
/ 335ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp