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魅惑の恋【保科宗四郎多めごちゃ混ぜ短編集】

第19章 弱った副隊長は✿保科宗四郎✿


急いで浴室に駆けて袋に入れて持ってきた隊服を洗う。結構置いてしまったけど大丈夫だろうか…と思いながら吐瀉物を流していく。

身体の泡を流しているといきなりドタンッ!と鈍い音が聞こえて慌てて浴室から出ると、宗四郎さんが倒れている。どうしたのだろうと駆け寄り、大丈夫ですかと声をかける。すると、嗚咽をし出したので慌ててトイレに連れていった。
お粥でもダメだったかぁ…と項垂れながら便器に向かう彼の背中を摩り続けた。薬まで出てしまっただろう。

「もぉ、ややぁ…痛い、苦しい…」

濡れたままの私に身体を預け蹲る。無理をするからですよ…と抱き締めながら頭を撫でて落ち着かせる。
トイレットペーパーで口元を拭き、落ち着くまで待ってから立ち上がらせ、支えながら洗面所に来てうがいをさせた。
疲れたと全体重をかけられ倒れてしまうと、胸に顔を擦り付け助けてぇ…と保科副隊長とは思えない程情けない声を発する。

なんとか宗四郎さんを胸に抱えながら起き上がり寝室へと連れていく。ベッドに横にならせれば、一緒に寝てと布団の中に連れ込まれた。服を着てないのに…と思いながら胸で穏やかな顔をする彼を見て、大人しく頭を撫でながら眠った。
そういや、ご飯食べてないや…と思いながら。




「三浦ー!!もうへばっとんのか!鍛錬が足りんのちゃうか!?もっと気張りや!!」

元気になった宗四郎さんは、今日も保科副隊長として私を扱く。

「了っ!!」



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