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魅惑の恋【保科宗四郎多めごちゃ混ぜ短編集】

第18章 私を愛して…✿保科宗四郎✿裏


うがいをし終わると、ほんまに僕が初めて?と眉を下げて聞いてくる。


「全部、しろちゃんが初めてだよ。しろちゃんと付き合ってからいろんなこと練習したの。処女は面倒臭いだろうからって、毎日自分で弄ってた。今のだって、自分の指とか物で練習してた。しろちゃんが大好きだから…。」


開かれた目は真っ直ぐ私を見ていて、言葉を発することはない。


「どんなに自分で弄っててもナカは気持ち良くならなくて…でも、気持ち良くないのはしろちゃんが嫌かなって思って、演技してた!ご飯だって本当は作るの苦手だった…でもしろちゃんに食べて欲しかったから!」


全部、全部…大好きなしろちゃんの為なら出来た。

私のことを好きじゃなくても離れて欲しくなかった。


「全部ちゃんと出来てたら、しろちゃん離れていかないかなって…ずっと一緒にいてくれるかなって…。」


こんなこと言うつもりはなかったのに…全部あなたの為にしてきました、なんて…恩着せがましい。

本当は全部、自分の為…大好きなしろちゃんと一緒にいたいから。


「しろちゃん好き、好き…大好きっ…!少し…少しでいいから…家に帰ってきた時だけでいい、キス1回して欲しい。それ以上は求めない。」


「……もっと求めてや。言うたやん、好きやって。美影がしてきてくれたように、これからは僕も返していくから…結婚でもする?」


お湯に浸かった彼は私の頬を撫でて心底愛おしそうに見つめニカッと笑い、軽く結婚なんて言葉を発した。

まだ答えんでと言いながら抱き締められて、少しするとお風呂から上がる。


髪を乾かし終わるとちょっとリビングで待っとって〜と、あまり使わない部屋に消えていった。

どうしたんだろう…。

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