第17章 年下上司に愛される✿保科宗四郎✿裏
「っ、ふっ…ぁ、んっ…っ、はぁ、はぁ…なんで……。」
イきそうになると私の股から顔を上げた彼の口元は濡れて光っている。
「なんで?あたりまえやん、僕のこと好き言うてくれない人、そんな簡単にイかせる思う?」
「保科くん…の、バカ…!」
「バカって…酷ない?そんなん、美影ちゃんの方がバカや!好き言うてくれないくせに、気持ちようさせてもらいたいなんて…。」
あ、また言い合いに…。
年下上司の保科くん。
普段はちゃんと保科副隊長と呼び、敬語を使っている。
保科くんは副隊長になる前までは私に敬語を使い、美影さんと呼んでいた。
いつの間にかえっちなこともするようになり、こんな風に攻められては寸止めさせられて終わり。
私が保科くんを好きと言わないうちイかせてくれないらしい。
いつも保科くんから迫ってきてアソコを触られたり舐められたりする。
キスはしたことない、ナカに保科くんのを挿れられたこともなければ、指すらない。
いつもイく寸前までされて終わり、私は保科くんのを触ったこともない、見たこともない。
「す、好き…だよ。」
「この流れで言われるんは信じられへんわぁ。やから…お預け。」
ニコッと笑った保科くんを見て胸が痛くなった。
なんで、信じてくれないの?私、すっごい勇気出したんだよ?
じゃあ…もういい。
服を戻して走って逃げた。
待って!と叫びながらついてくる彼に捕まらないように私は近くの女子トイレに駆け込んだ。
ここなら、いくら保科くんでも入って来れないでしょ。
好きな人に好きだと言うのは怖い。
誰だってそうかもしれないが、私は……昔告白した相手に散々な振られ方をしたせいで、今まで誰も好きにはなれなかった。
だって、好きになって気持ちを伝えたくなっても、またあんな風に振られるのは嫌だから。