• テキストサイズ

魅惑の恋【保科宗四郎多めごちゃ混ぜ短編集】

第16章 むっつりの彼氏出来ました✿轟焦凍✿


「くぅうううっ、羨ましいすぎるぜ、轟ぃい!!」


「待って、峰田くん!みんな!!勘違いしてる!」


嘘でしょ…私の部屋は目の前なのにぃいい!!


何故かはわからないが、私と轟くんが付き合っているという話になって、轟くんの部屋に押し込まれた。

もちろん付き合ってなどいない、この前2人で出掛けたっていう話をしただけだ。

たまたま行き先が同じだったから一緒に行ったのだ。


出ようとすると扉を押さえられているようで、いくら開けようとしても開かない。


「開けてよー!」


無理、どうしよ…轟くんの部屋で轟くんと2人きりなんて、私の心臓持たない。

だって…轟くんのこと好きなんだもん。

かっこいいし、静かだけど優しくて…あと天然なのも可愛い。


こういう時、峰田くんを筆頭に悪ノリするのよくないと思う。

やめろと言ってくれる人たちの声が小さすぎる。

女性陣に関しては私が轟くんを好きなのを知ってるから、応援をされてしまった。


「諦めろ、三浦。女子たちがあの調子だとなかなか解放されないだろ。」


「なんで轟くんはそんな普通なの?」


「……普通に見えるか?」


私に背中を向けたままの轟くんがチラッとこちらを向いた。

頬が少し赤くなっている。


嘘…轟くん、意識してるの?

/ 335ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp