第14章 寵愛と溺愛✿保科宗四郎+α✿裏
ふふ、と機嫌良さげに私を抱き締めて額にキスをした彼を見つめた。
「こんまま、時間が止まってまえばええのに…君のこと、一生かかっても愛し切れへん気ぃする。やから長生きしてずっと傍おらんと…。」
愛する人に愛されるのはこんなにも幸せなのかと、温かい胸の中で目を閉じた。
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「美影!ボクは寂しかったぞ!」
「ちょ…鳴海隊長、そんなくっつかないでください。暑苦しい…。」
久しぶりに有明に来る用事があり、私の姿を見つけた鳴海隊長がぎゅうと抱き締めてきた。
「いい匂いする、好きだ。」
「好きにしてええ言いましたけど、目の前でされると殴りたなりますね。」
これを我慢出来る宗四郎さんはすごいと思った。
私は頭に鼻を埋めて匂いを嗅いだ鳴海隊長をすでに殴ってしまっていた。
「痛いやろがい…でも好きだ!もっと殴れ!」
「は?」
鳴海隊長に引きながら宗四郎さんに助けを求めた。
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