第13章 永遠の人✿うちはイタチ✿裏
こういう時、寡黙な彼が寂しく感じる。
もっと愛を囁いて…その声をその手をその胸の鼓動を私に刻みつけて。
「好き、っ…好きだよ、イタチさんっ…!あっ、んぅ…忘れられないくらい、愛してっ!」
「俺も好きだ。このひと時、ただお前と愛し合おう。」
胸から離れた彼は私の膝を持って広げ、陰核を撫でながらゆっくり指を沈めた。
この逢瀬が禁忌とされるのならば、私の胸に隠し、それだけを支えに生きていこう。
イタチさんがいない世界は色がなくて寂し過ぎるから。
お前も初めてかと笑った彼を一生忘れない。
私の最初で最後の人。
儚いその笑顔を一生閉じ込めておきたい。
股に顔を埋め舌を這わせた彼は、私が達するまで中と外を刺激し続けた。
「挿れたい…美影、お前の深いところまで俺を刻みつけたい。傍にいなくても、一生忘れないように。」
「うん…来てっ、イタチさん!ずっとずっと忘れないから。」
彼の頬に流れる雫が、皺がよる眉間が、火照ったその頬が…全て、私だけが知る彼。
これから先、誰も知り得ない、男を見せたイタチさん。
それ以上はダメだと押し出す私のソコを、優しく労わるように暴き、最奥に辿り着く。
これ以上の幸せはないと涙を零した。
切なげに吐息を漏らすイタチさんのその口は、私の舌を絡め取り、どこにも行かせないとぐちゃぐちゃに絡む。
このまま解けなければいいのに…。