ダイキライなあの人は私の元婚約者【怪獣8号*保科宗四郎】
第3章 素直になれない
『ふぅ、、、あれ?カフカさん?』
外の空気が吸いたくてベンチで休んでいた。
「おお、ちょっと外の空気を吸いたくてな!」
隣いいか?と聞かれたので勿論と答える。
『なぁ、この前話してたこと保科副隊長のことか?」
『ッ、、、はい』
カフカさんには色々と見られていたわけだし、認めるしかなかった。
「なにがあったんだ?ぁあ!無理に話さなくてもいいからな!」
『そ、、副隊長とは、、、、』
私はカフカさんに全てを話した。
許嫁同士であること、2年前に突き放されたこと、久しぶりに再開すれば私を守るためだったと言われたこと、、、でも実は、、、
『亜白隊長のことが好きなんだと思う』
「ミナのことか!?まぁ、、、そりゃ惚れるか、、、」
『ですよね、、、だから私強くなりたいんです!それであの人や隊長よりも強くなって見返したいんです!』
「なぁ、はどうして防衛隊に入ったんだ?なんでそんなに強くなりたいんだ?」
『ッ!(そうだ、、、私が防衛隊に入ったのは彼と一緒に戦う為、、、強くなりたいのは彼を守る為だ、、、、)』
カフカさんの言葉で自分の本当の目的に気が付いたのだ。
そして彼への気持ちも、、、、
「ふっ、、気づいたみたいだな。今の気持ち保科副隊長に素直に伝えるんだぞ!そろそろ戻るか!」
『はい!』
宴会場に戻ってすぐだった、、、
「日比野カフカ、作戦中お前の発見で被害が大幅に抑えられたことが評価された正隊員昇格や」
カフカさんが正隊員になれたのだ。
私を含めて隊員のみんなはカフカさんの昇格を喜んだのであった。
そして私は決意した。
彼、、、宗ちゃんときちんと話をすることを。
自分の気持ちを素直に伝えなきゃ、、、