第6章 穢れた過去
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トキヤside
2人で洗面室の前で立ち止まり、
〇〇さんが浴室から出てくる
ガラッ…という音を聞き
「レディ!」
と先にレンが扉を開ける
『ひぁっ!?///
どうしたの、2人ともっ(>ㅿ<;;)』
〇〇さんが咄嗟に体を
バスタオルで隠しますが、
首や背中…脚に
歯型がかなりくっきり付いている
のが見えて
「こんなにくっきり…」
と背中の方をするりと撫でると
『っ……//
トッキー…//』
と、頬を赤く染める〇〇さん。
「っ…//」
可愛い…
「…ほんとに…
あの2人…
やってくれるよ…」
レンはそう言って、
肩の歯型に
ジュッと吸い付いて
『ぁんっ////
レンく…っ///」
と、キスマークで、
上書きしようとしている。
『は、歯型のことなら、
2人も謝ってくれたし…
見た目ほど痛くないから…
全然平気だよ?』
心配するレンを
優しく見つめる〇〇さんですが、
「レディ…君が許しても、
俺が許せそうにないよ…
あの2人…
この痕、残ったらどうするつもりなんだ。」
まだ怒りが収まらない様子のレン。
『あ、でも、…っ、
私がちゃんとお話できなかったのが
悪かったの…
だから、怒らないであげて…』
「〇〇さん。私たちは今日、
貴女のことを…沢山聞きました。
だけど、貴女が、
悪いことなんてひとつも無かった…
ひとつも…です。
…だからっ….」
貴女が悪いなんて言わないでと
〇〇さんを見つめるけど
『いいの、私が悪いから…
だから、喧嘩しないで…//
お願い…//』
と、私をなだめるように
言われてしまう。
その瞳には敵わない…
「…………はぁ……」
「…もぅ…///」
ぎゅぅ……
『2人とも…
我儘言ってごめんね…//』
「んーん。……
俺達も…昨日
何も聞かずに電話切ったもんね…
蘭ちゃん達を怒る資格……ないか…」
『レンくん…。』
「確かに。
貴女を信じきれなかったのは
私達も同じ…ですよね。…」
『トッキー…
2人とも…ありがと…///』
暫く抱きしめあったままでいると…
『っくしゅ…』
と、〇〇さんのくしゃみ
で彼女がほとんど裸の
状態だったことを思い出します。