第6章 穢れた過去
「だから、私が必ず会って
確かめてあげてるの。
相応しいかどうか…
私の色仕掛けくらいで堕ちる男は
私に夢中にさせて、
〇〇と別れさせてる。
だから、私に彼氏を会わせたら
全員とられるって思ってんのよ。
選んだ男がクソなだけなのにね。」
「……なるほどな。
……これは褒めてやった方がいいのか?」
「いや…まぁ、
でも、〇〇を傷つけてることに、
変わりねーだろ。」
「確かに。
貴様…下劣にもほどがあるぞ。
だが、まぁ…
〇〇を想う気持ちが故…
それに、このような者に
どうこうされる俺達でも無いしな。」
「あとは、昨日の肩を抱いた理由だな。」
「それは超簡単な話。
写真撮ったのって貴方?」
私は”蘭丸さん”を指さす。
「あ?ああ。」
「貴方がずっと私たちの車をつけ回すから
ストーカーかと思って、
恋人のフリをしていただけ。
まんまと騙されてくれたみたいだけどね♡」
「あん?」
「では何故
心が女の男に恋人のフリをしてもらった
と、言わないのだ?
そう言われればまだ理解はできたというのに…」
「ストーカーのこと、
あの子の口から言うわけないでしょ。
トラウマなのよ。
それに、あの子は
そういう”人の心”のことを
ベラベラ喋ったりしないのよ。」
私がそう言った所で
コンコンコン…
「……そろそろレディが
帰ってきそうだけど、
大丈夫かな?」
と、レン様が帰ってきた。
「ええ。
大丈夫よ。
私も喋り尽くしたし…
そろそろ帰るわ。
じゃあね。レンくん♡」
廊下の方に出ていくと
レンくんに、ウィンクしている所を
部屋から出てきた〇〇に見られる。
『あーっ!
レンくん!見ちゃダメ!
目を合わせないで!
この人何かフェロモン的なの出してるから』
「あら、それって褒め言葉?」
『えっ?そう………なのかな?』
「ハハッ…なんだそりゃ…」
「ククッ…」
『えっ?なに?
ランランとミューちゃんが笑ってる。
なんで?私変なこと言った?』
「いや…全然…」
さっき私の話を聞いたふたりが、
〇〇がとっている行動全てに納得し、
愛おしいと見つめている。
そして、…
『ふ、んんっ!/////
らんら…っ、
んんむっ、っ////
ミューちゃ…っ////』