第5章 ST☆RISH ツアー中の過ごし方
ツアー前夜
ガチャ…
遅くまでリハーサルだった
レンくんとトッキーが帰宅してきた。
明日の都公演から各地を6日で回って
最終日にまたこっちに戻ってくるという
なかなかハードなツアー。
私は1週間戻ってこない2人と
最後の夜を過ごすべく
リビングのソファで1人、
2人の帰りを待っていた
「ただいまレディ^^」
「ただいま戻りました^^」
疲れてるはずなのに、
その素振りを全く見せない彼らを
素直に尊敬してしまう。
『おかえり!
お疲れ様っ
お風呂とご飯どっち先にする?』
って聞くと…
「衣装を合わせてリハしたから
メイクとか落としたいな…
先にお風呂にするよ…^^」
とレンくんが言って
「私もそうします。」
とトッキーが続く。
でも、2人は自室でも浴室でもなく
こちらに近づいてくる
「その前に…こっち…」
チュ…クチュ…
『ふンンっ…/////』
そして、舌を絡めるキス。
「私も。
1番の癒しは、
貴女ですから…」
チュ…レロ…
『んっ…は…ンンっ///』
トッキーも…
どんどんキスが上手になる
2人に身を委ねながら
数分が過ぎ…
『んっ、もぉ!
2人とも疲れてるんだから
早く湯船浸かってきて!///』
と、いい加減にしないとと
2人を突き飛ばす。
「はぁ…仕方ないね。」
「…仕方ないですね。」
と、2人で仲良く浴室に向かう。
私はその背中を見送って
ご飯の支度。
って言ってもメインは
ランランの作り置きを温めるだけなんだけど。
サラダだけパパっと作って
お風呂から出る2人を
ソファで編み編みしながら待つ。
ミューちゃんとランランは
どうしてるかって?
2人は2人で明日早いみたいで
今日は各々の部屋で就寝中。
さっきまで私と寝るって駄々こねてたけど
今日ばっかりは
レンくんと、トッキーを優先するからと
頑なに譲らなかった。
そしたら諦めてとぼとぼと自室に戻って行った。
(…意外と聞き分けいいんだよなぁ…)
なんて考えながら
テレビのニュースを見ていると
”「続いてはエンタメです。
アイドルグループ、ST☆RISHが
明日からLIVEツアーを行います。
まだ前夜だと言うのに
会場はちらほらとファンが集まっている模様です。」”
と流れた。
『うわぁ…すごいなぁ…//』