第4章 baby my strawberry
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レディが動けないこともあって
3人でリビングでまったり過ごす。
俺は抱っこのご褒美に
膝枕をしてもらって
バロンの肩にもたれて
編み物中のレディを
じーっと見つめる…
意外にも裁縫や編み物が得意なレディ。
帽子やつけ襟を編むのが大好きらしい。
俺にもなにか編んで…
って言って作ってもらってるところ( ¨̮ )
「すごい速さで編み物って出来ていくんだね…」
『ん~…慣れだよ〜
この仕事ってオフでもなかなか
外出できないから…
ついつい糸と針に手を伸ばしちゃうんだよね』
レディは編み物に夢中だし
バロンは読書中…
本当にまったりしてるだけ…
俺が暇しているように見えたのか
編み物の手を止めて
『レンくんも…やる?』
だって。
「んー……暇だしやってみようかな^^」
だって手取り足取り教えて貰えて
すごく構って貰えそうだもんね。
『じゃあ、針はこうやって持って…
糸もこんな感じで…』
「えっ、…結構難しいんだね」
『ふふっ、…で、
ここをくるっと…してみて』
「こ、こう?かな?」
『ん…そう…そのまま…くるっ』
「くる…」
『そう!上手〜!』
と、頭を撫でられて
満更でもない俺。
そのまま2人で
レディは俺のベレー帽を。
俺はレディのを作ってあげることに。
って、レディはもうほぼ完成したから
次はバロンのを作るって言ってるけど。
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数時間後…
「んー…全然進まない…」
『初めてなのに
こんなに出来るの凄いんだよ?
編み物ナメないで(=_=)』
励まされながら怒られてる俺。
集中しているといつの間にか
膝枕をバロンに取られていることに気づく。
「おい。
いつまでこうしていなきゃならんのだ。」
『もうちょっと〜…
頭のサイズが分からないと
ヘンテコになっちゃうでしょ〜?』
「チッ…
何故、神宮寺と
お揃いの帽子なぞ…」
『えー?だって絶対かわいいじゃん。』
なんて、言ってきゃっきゃしてると…
つけっぱなしのテレビから
"shining space TV
愛のシャイニング劇場
baby my strawberry"
と流れる。