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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第17章 代替品の恋慕




「なっ……」

すぐには言葉が出ない3人。

あんなに色んなものに慈しみを向ける彼女が
家族に愛されていなかった?

愛情たっぷりに育ったような顔をして…
彼女の心はずっと孤独だったのか?

これ以上言う気はないと言った様子の瑛一に
聞きたいことが山ほどあったが、

「……フン…

情報提供、感謝する。

これであやつのことを調べるきっかけができた。
洗いざらい、あやつの過去について
調べ尽くしてやる。」

と自分たちで調べる道を選ぶ。
〇〇についての情報戦で負けたのが
相当悔しいのか、
目の奥をギラつかせるカミュ。

「ククク……イイッ!

この場にいる全員で
〇〇への愛を証明しようではないか。」

「だからテメーは引っ込んでろ。」

元カレ×1と今カレ×3が
〇〇を巡って
バチバチと火花を散らす。

**

一方、
そんなことになっているとも露知らず

『………ていうことがあって…』

「……なるほどね。
だからあの状況…」

菱の運転で帰路に着いている〇〇。
プライベートモードの菱に涙ぐみながら
レンのこと、瑛一のこと、春歌のこと、
今日の出来事を話す。

「……で、相変わらず
去る者は追わないつもり?」

と、菱に聞かれ、

『…(コク…』

と頷く。

「……そう…
(まぁ、それはそうよね。
4人と付き合って
全員揃ってハッピーエンドなんて
都合が良すぎるか……)

また何かあったら
相談くらいは乗れるから…」

と優しい笑顔を向ける菱。

『うん。ありがとう(∵`)』

〇〇は溢れる涙をハンカチで拭いながら
大きな月を眺めて、
心地よい揺れに身を委ねた。

これからの5人の関係に
大きな不安を抱きながら…



END


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