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【R18】欲ばりに花束を。[うたプリ]

第16章 とあるメンテの日




リビングのソファでくつろぐレンと蘭丸に、
ラフなワンピースを身にまとった
〇〇が残念そうに

『ごめんね。
せっかくのオフだから
2人とゆっくりしたかったのに…//』

と言いながら、
来客の準備をしている。

ソファに背もたれながら
後ろのダイニングあたりにいる〇〇に

「全然大丈夫だよ?
昨日から楽しみにしてたもんね^^」

と笑顔を向けるレン。

「そうだ。
それに、丸1日かかるもんでもねーんだろ?
終わってからゆっくりすりゃいい。」

蘭丸とレンにこう言われて

『うん!ありがとう(。☌ᴗ☌。)

じゃ、寝室をサロン仕様にするために
準備して来るねっ!』

そう言って2階への階段を駆け上がる〇〇を

笑顔で見送るふたり。

パタンと寝室の扉がしまったのを確認して

「……ねぇ、蘭ちゃん…」

と蘭丸に声をかける。

「あぁ?」

と、テレビの画面を見ながら
応える蘭丸。

「出張サロンって、どんな感じなのかな…」

というレンの言葉に

「……」

そういえば、確かにな…という表情をする。

無言でググり始めるレンと
その画面を覗き込む蘭丸

「ちょっと…
蘭ちゃん重い…」

「うるせぇ…はやくしろ。」

「はいはい

えーと……

最近は一般的になってきてるみたいだね。
…個人経営してない限り施術側に
あまりメリットが無いみたいだから
珍しいのは珍しいみたいだけど…」

「……へぇ…

みたいって…

お前もこういうの
頼んだことあんじゃねえのか。』

と意外そうな顔をする蘭丸。

「神宮寺家御用達の
ラグジュアリーサロンなら
そういうサービスもあるけど…

レディがそんな所で
頼んでるとは思えないし…」

「………まあたしかに…
ラグジュアリー…って
感じじゃあねーもんな…

どっちかというと、
高級感よりアットホームとかを大切にしそうな…」

「確かに…

レディも”いつも来てくれる人”
って言ってたから、
心を許せる数少ない人なのかもね…」

「あー、昨日はどんな奴が来るんだって
脱色ワカメがうるさかったからな。」

「バロンだけじゃないよ…
イッチーも心配性が炸裂してた。」

「ハッ…確かに」

2人で昨日のことを思い出して
笑いあっていると

ピンポーンとチャイムが鳴る。



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