第2章 新しい家
「まだだ。
〇〇、貴様あの時言ったよな?
4人を愛したいし、愛されたいと。」
と、カミュが
扉の向こうの〇〇に向かって話しかける。
『う、うん…//』
と〇〇も答える。
「今晩俺は貴様を抱くつもりだ。
それも今のように恥ずかしいからと
拒否するつもりではあるまいな?」
カミュの言葉にはっとさせられた。
確かに。
俺たちはこいつからずっと
お預けを食らっている状態。
ただ単にハーレム状態を楽しんでいるだけなら
俺たちはお預けを食らったまま、
最後はフラれるのかもしれない。
全員が扉の向こうからの答えを待つ。
『ミューちゃん…//
…私…恥ずかしくて拒んだんじゃないよ?』
「なにっ!?
しかし、体を隠すようにして
うずくまっておったでは無いか。」
『それはそうなんだけど…
恥ずかしいからじゃなくて…
その、私も…今日みんなと…すると思って…
体を綺麗に綺麗に洗ってて…
その綺麗な状態を
最初に見てもらいたかったの…。
だから、まだ綺麗じゃないから…//
……見ちゃダメ…//』
全員が顔を真っ赤にして
今晩の妄想に頭を働かせる。
いや、可愛すぎね?
こえーんだが。
「そ……そうか。///
なら仕方あるまい。
悪かったな…//」
『んーん。
大丈夫だよ。
今度絶対入ろうね?//』
「…ああ。//」
俺たちのなかの不安が一蹴されたところで
「彼女が許しても、私が許しません!」
トキヤの説教が再開する。
全員リビングに連行され、
長々と説教が続いたあと
「罰として、
皆さんは今晩の夕食を作ってください!」
と締めくくられた。
俺とカミュとレンで冷蔵庫の中を確認して、
足りない食材のお遣いを頼む。
俺はあり物で料理を開始する。
5人分なんて腕がなるぜ。
説教を終えたトキヤは
部屋の片付けを再開した。
END