第11章 SSS選考ライブ
”「………寿 嶺二~!
wild&freedom
ビートを刻むgreat soul!!
黒崎 蘭丸〜!」"
『えっ?メンバー紹介がある!
ランランカッコよすぎる!
ヤバい!ヤバい!』
「アンタの語彙力がヤバい。」
"「……美風 藍~!
時に冷たく 時に甘く
絶対零度のオーロラの輝き
カミュ〜!」”
『きゃぁぁっ!!
カミュ様〜っ!!(≧▽≦)』
「アンタ…もうただの、ファンじゃないの」
『そうだよ!
すごい課金してるよ!?
この家の維持費考えたら
億は行ってる(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑』
「……じいちゃん泣くぞ。」
『うへへ(๑ ́ᄇ`๑)
って言ってる場合じゃない!
歌!始まるっ!』
とQUARTET NIGHT
がステージに現れ、
"「届け、声よ
風と響きあい~……」"
アカペラから曲が始まる。
**
『ミ"ューちゃーん
ラ"ンラ"ーン( ˃ ⌑ ˂ഃ )
ざいごうだよぉぉぉ( ˃ ⌑ ˂ഃ )』
って、叫びながら最後は
涙まで流している〇〇。
こんなに必死になれるなんて…
ホントすごい。
『歌唱力もダンスもすっごく
レベルアップしてる!
沢山練習したんだねぇ…//
ほんと…私の相手もして…すごいよぉ…( ˃ ⌑ ˂ഃ )』
「それは…ほんとに…。
でも、本当なら練習する時間を
〇〇に当ててたんなら…
それほどの価値がアンタにあるってことじゃない?」
2人ばっかりが凄いみたいに言うから、
〇〇のファンの私は
アンタも凄いんだよって言ってあげる。
『うっ、そ、そ…かな…////』
言われ慣れない褒め言葉に
照れた顔をする彼女。
「そうよ。
もっと自信持ちなさい。」
と肩を叩く。
『う、うん…//』
でも私には笑えないことがひとつあった。
もともとSSSにさほど興味が無かった
〇〇は多分気づいてないけど、
彼らの作曲家…確か同じだったはず。
こんな若くて可愛い子が…って驚いたもの。
それこそ、〇〇のあのステージ
の衝撃くらい。
〇〇がそれを知った時、
恐らくまたなにか波乱が起きる。
彼氏たちも少なからず
影響を受けたり、好意を寄せたりしているはず。
何も無ければいいんだけど………