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善い愛し方と悪い愛し方

第8章 ほくろ[✩宇髄天元]


「んっ………ふ………」

「っ……痛くねぇか……?」

「……痛いっけど………んっ……平気……」

「そ……、ならもう少し深く入れんぞ」


前戯も終え、本番の今。
彼女は宇髄の背中に腕を回し、自分の中に入ってくるソレを受け入れていた。

中はキツく、気を緩めると持っていかれそうだった。


「まだ半分も入ってねぇぞ……」

「図体もでかければ………そこもでかいんだな………っ……」

「足もう少しあげるぞ。
これじゃいつまで経っても全部入んねぇ」

「んっ…!」


の片足を上げ、更に奥深くへ入れていく。
彼女の様子を見ながら少しずつゆっくり入れていき、トンっと奥の入口につく感覚がした。


「……入れただけで達したか?
中すげぇビクビクしてんぞ」

「……っるさい………この…助平柱……」

「減らず口叩けるってこたァまだ余裕あるって事?」

「……殴られたいか?」

「すぐ殴ろうとすんのやめて。
慣れるまで動かさねぇから」


宇髄は浅く息をしているの頭を撫で、口付けをした。


「可愛いぜ。すげぇ可愛い」

「……痩せててもか?」

「あぁ。どんなお前でも可愛い。
強がってるのも全部」

「はっ………お前ほんとに趣味悪い………」

「お前もな。俺なんかを好きになっちまったじゃねぇか」

「………もう動いていいよ………」

「ゆっくり動くから」


ズチュッと音を立てながら繋がっている部分はゆっくり動き出す。
お互いの吐息と水音が部屋中に響いた。


「……泣いてんの?」

「ちがっ………勝手に………」


溢れ落ちる涙を指で掬い、目元を指でなぞる。


(は今……生きたいって思ってる。
自分の終わりが分からないほど、こいつは都合よく出来てない)


宇髄はを起き上がらせ、自分の膝の上に乗せた。
重心で奥深くまで入り、は力なく宇髄の胸元に額をつけた。


「この後蕎麦でも何でも食わせてやる。
だから今だけ俺のモノになれ……」

「………馬鹿だなお前は………。
私がお前に惚れたその瞬間から、私はお前のモノだよ」



宇髄の両頬を包み、目を合わせる状態にする。
泣きそうな宇髄を宥めるかのように口付けをした。
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