第6章 次、意見、合うのいつになるかな?
憤りを食材達にぶつけて、料理と共に食堂に戻ると少年達が此方を警戒しながら見ている。
「そんな心配しなくても二十歳未満の子供に手をあげたりしないよ」
と、話しかけると何人かあからさまに息を吐いた。心外だ。
「そういえば前から気になってたんすけど」
「何?きのこたけのこ論争?」「おい、せっかく、平穏無事な一日に戻るところなんだから、そういう話はやめてくれ、どっちかの派閥に血の雨が降るぞ。」「戦か?戦をお望みか」
二人がどっち勢なのか凄く気になってしまったが、聞きたい話はそれではない。
「えっと、女史さん、色々な人にあだ名つけてますけど、他にはどんなのあるのかなー?って聞いてみたかっただけっす。」
「······あだ名ねー。無いことは無いけど、士道くんはドリームジャーニーっぽいね」「俺、あいつこそステイゴールドだと思うんだけど」
肉与えたら食いそうな位獰猛な所とか
「ステイはルールに厳しいところあったけど、士道くんそんなんじゃないでしょ····あ、待ったエルシャカールだわ」 「あー、なに考えてるかわからない。誰も調教するのも面倒見るのも嫌がって、くじでその日の当番決めてたっていう、確かにな」
「あとはノアは昔オグリキャップって呼んでたね。」
「過酷なメニュー強いろうが3時間の説教しようが、お前に絶対逆らわなかったのに、それだけは嫌だったのか一度も返事しなかったよな」
世界一のストライカーにも渾名付けてたのね。
「まぁ、そういうところも含めてオグリキャップっぽいよね。ナリタブライアンっぽい感じもあるけど、あとクリスさんは自分のポテンシャル熟知してる辺りがシンボリルドルフっぽいね」「あいつみたいにサボったりしないし、気は使うけどフレンドリーだけどな」
うーん聞いててなんだが、全く分からないけど、二人は何だかんだ俺達の事色々見てるんだな。と少しホッとする。
時折、いや、普段は我が道突き進んでいるけど