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【MHA】【轟焦凍】【R18】sleepingbeauty

第2章 君に触れたい


「んっ!?」

本当に一瞬だった。何が起きたのか分からない。
ただ柔らかい唇の感触と、気が付けば至近距離にある綺麗な水色と灰色の両瞳と目を見合わせていて。
けれど、重なった唇は一瞬じゃなくて。じわりと先程の彼の体温が、唇から唇へ伝えられていくのに、やっと私は轟くんに口を塞がれたことに気付いた

「っ、あ…」

何度も何度も、求められるように唇を重ねられ、徐々にと轟の口から盛れる息は熱さを帯びていく。苦しそうに重ねられた手を握り返す塑琉奈。それに応えるように轟も握り返し、また彼女の口を塞ぐ

彼女の後頭部に右手を添えて今度はちろりと彼の舌が唇をなぞる。そこから熱を帯びていた唇をこじ開けるのは容易で…息をしようと開いたのを見計らい、彼の舌はの舌を捕まえる

「ん…」

彼女の怯えた舌を絡め取り、自身の唾液と彼女の唾液が舌を伝い混ざり合う。同時に厭らしい水音が彼らの吐息と共に響かせる。
上顎を舐め上げ、彼女の口内を犯しながら轟は後頭部にあった右手をゆっくりとしたに落としのくびれを撫でてやる。するとびくりっと彼女の身体が強く跳ねた

「まっ、て…轟く…!」
「っ、」

やっと口を解放された彼女を見やる。震えた唇からだらりとどちらのか分からない唾液垂れたまま、熱を帯びた吐息を吐き出し、肩を震わせるこちらを見る姿はとても艶めかしくて…

「あっ!?」

思わず、くびれに添えていた手をまた撫でれば、小さな悲鳴を落とす

「…俺も触りたい」
「…え?」
「に触りたい」

やっと口を開いた轟の目は熱の篭ったままゆらゆらと揺れていて…を離さず、見据えていた。

「わ、私が触ったのは顔だけだよ…?」
「俺は全部触りたい」

が気持ち良いって思う場所。全部触りたい。

そう吐息混じりで耳元で囁いた。熱を帯びた言葉にの顔は茹で上がる程に真っ赤になる。

「ななな何言っ…あっ!」

震えるの制止も聞かず、轟はそのまま耳から首筋、鎖骨へと口付けを落とす。その口付けを落とされた所がジンジンと熱く感じ、の身体を侵食していく。

ど、どうしてこうなったの…?
私は轟くんの顔をちょっと触っただけの、筈なのに

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