• テキストサイズ

すの日常

第11章 踏み出す勇気


「お前の口からもちゃんと気持ち

聞きたいんだけど?」


抱きしめられた腕の中

そんか照の言葉に


大きな胸に顔を隠したまま



「……好き」



そう小さな声で呟くと


「ちゃんと顔見て言って…?」



なんて照は不服そうに

私の体を自分の体から引き離す…



真っ直ぐに私を見つめる照の目は

優しいのにどこか意地悪で


言わなきゃきっと許してくれない…


仕方なく覚悟を決めて

大きく息を吸い込んで



「ずっと前から照のことが大好きです!」



そう勢いよく伝えると



「うん…俺も好き…笑」



なんて目尻を下げて嬉しそうに

私の髪を撫でる…



こんなにも簡単なことが


今までどうして出来なかったんだろう?



気持ちを伝えるだけで

こんなにも照を近くに感じられて

世界がキラキラ輝いて見える…



「機嫌直った…?」



「元から別に悪く無いし…笑」



「じゃあ一緒にご飯食べよ?」



「仕方ないなぁ…笑」



こんなありふれた会話さえも

幸せに感じるのは



踏み出す勇気をくれた


照のおかげ…かな…笑



〜end〜
/ 90ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp