第5章 ありのままの自分
「知ってた…?
〇〇はね、美味しいもの食べてる時
すごく嬉しそうに笑うんだよ?
俺はその顔が世界で一番好きなの…
〇〇が気にしてる体型も
柔らかくて包み込んでくれる感じがして
俺はほんとに大好き…
だから不安にならないでいい
俺は〇〇以外全く目に入らないから…」
不器用だけど
ちゃんと伝えようと努力してくれる
蓮の言葉は
いつだってまっすぐで
ちゃんと好きを真っ直ぐに伝えてくれる
「ごめんね…
私も蓮が好きだよ…
このシュークリームもすごく美味しい…笑」
そう言ってもう一口食べた瞬間
蓮の顔が近付いて
私の唇をペロリと舐める…
柔らかい舌の感触に
顔が一気に真っ赤に染まるのがわかる…
「ほんとだ…美味いな笑?」
なんてイタズラっ子みたいに
ニンマリと笑う蓮に
「ば…かじゃないの…?」
なんて慌てて自分の唇を手で覆うと
その手を蓮の手が優しく掴んで
「もっと味見させて…?」
そんな言葉と一緒に
優しく唇にキスをする
唇を割る舌の感触…
味わうみたいに甘く深く
何度も触れる唇に
頭が甘く痺れて何もわからなくなる…
「蓮…」
名前を呼んでぎゅっと腕を掴むと
ふふっ…と小さな笑い声がして
耳元で痺れるように甘く低い声で
「ごめん…
やっぱり俺その顔が一番好きかも…笑」
そう囁く声が聞こえた…
〜end〜