• テキストサイズ

すの日常

第5章 ありのままの自分


インターホンを押すと

「いらっしゃい」

という落ちついた声と一緒に

扉が開いてニコニコ笑顔の蓮の顔が

飛び出してくる…


あぁぁあ…久々の生の笑顔…

可愛過ぎるよ…?


可愛すぎて泣けてくるぐらいだ…涙


なぜだかメンタル崩壊気味で

ジンジンと熱くなる目頭を隠すように


蓮の胸に飛び込みぎゅっと抱きつくと


「ごめんね…全然会えなくて…

寂しかったよね…?」


そう言って蓮は

私の体を優しく包み込んでくれる…



少し低い蓮の声が

ゆっくりと体に染み渡るこの感覚



うん…大好きだ…



この人のためなら


辛いダイエットだって

何も苦じゃない…



そう思っていたのに


家の中に入りいつものように

ソファーに座ると

蓮はキッチンに歩いて行き


コーヒーと一緒に


「ここのシュークリーム好きだったよね?」


そう言って私の目の前に

甘い匂いのする

シュークリームを差し出してくる…


甘いもの断ちをしている私に

こんな強敵を連れてくるとは…



見ているだけで目眩がしてきて

慌ててシュークリームから目を逸らすと


「〇〇…もしかしてだけど…

少し痩せた…?」



そんな蓮の声に

気づいてくれたことが嬉しくて

蓮の方に顔を向けると


予想とは裏腹に

なんだか不機嫌な顔で

こちらを見ている蓮と目が合って


訳がわからず首を傾げた…
/ 90ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp