第4章 充電
私に会う2時間のために
康二は今日
どれだけ頑張ってくれたんだろう…?
目の下にクマが出来てるし…
すごく疲れた顔をしてる…
ちゃんと顔を見てればわかったはずなのに
私は自分のことばっかりで
ほんとにダメなやつだ…
「ありがとう…
疲れてるのに会いに来てくれて…
さっきはあんな風に言ったけど
ほんとはすごく嬉しいよ…?」
そう言って
康二の胸にぎゅっと抱きつくと
「なぁ…知ってた…?
こうやって空に会ってぎゅーってして
俺が元気充電してるって笑?」
そう耳元で囁きながら
康二はソファーにごろんと倒れ込む
「でも今日はほんとに疲れて
もう動けそうにないから…
空が俺の充電満タンにしてくれへん?」
そう言って目を閉じる…
充電を満タンに…?
そう言われても何をすればいいかわからず
とりあえずほっぺたに
触れるだけのキスをすると
「ん…それじゃ5%かな笑
まだまだ全然足りへんよ…?」
そんな声が聞こえてきて
覚悟を決めてぎゅっと目を瞑り
ゆっくりと首筋に唇で触れると
康二の口から"んっ…"
と甘い息が漏れて
ぶるりと小さく体が震えた…