第3章 誕生日のプレゼント
「誕生日後5分しかないよ?
早くろうそく吹き消して?」
そう言われて
慌ててロウソクを吹き消すと
真っ暗になった部屋の中
翔太に後ろから抱きしめられて
耳元で
「誕生日おめでとう…
いつも照れくさいし
こう言うの口には出すの苦手だけど
約束したからちゃんと言うな…?
俺はお前が好きだよ?
頑張りやなとこも
いつも言わないのに
たまに突拍子もないわがまま言うとこも笑
後…俺を大好きなとこもな笑?
そう言うとこ含めて全部
好き…好き…大好き…
お前はめっちゃかわいい!」
そんな声が聞こえてくる…
「えぇ…それはずるいよ…
ちゃんと明るいとこで私の顔見て
言ってよ…」
そう文句を言う私に
部屋の電気をつけた翔太は
「ほら…もう誕生日終わっちゃったから笑」
なんて時計を指差しケーキを頬張る…
だから負けずに
「じゃあまた来年!
来年はちゃんと顔見て言ってね?」
そう言った私に
「わかったから早くケーキ食えって笑」
なんて笑いながら私の口にケーキを一口
押し込むと
翔太は約束通り
愛をしっかり感じられる
ケーキより甘い
キスのプレゼントをくれました笑
〜end〜