第3章 誕生日のプレゼント
「え…お前何言ってんの?
愛情表現って…笑」
なんて笑う翔太を前にすると
バカにされそうで少し逃げ腰になる…
でも一世一代の大勝負だから
ここで逃げるわけには
いきません…!
「今までさ…
翔太私に好きだ…とか愛してるよ…とか
かわいいよ…とか言ったことある…?
ないよね?
一日だけでいいからさ…
ちゃんと翔太は私を好きなんだって
実感したい…
ちゃんと言葉で聞きたい…
ダメ…かな…?」
「…………………」
………………………汗
長い沈黙に耐えきれずに
"なんちゃって…"
そう言いかけた言葉は
「いいよ…?」
そんな翔太の予想外の返事にかき消される
「え…ほんとに…?
ほんとにいいの…?
やっぱなしとかダメだからね!?」
そんな興奮状態の私に
「誕生日の1日だけだろ?
それぐらい別に簡単じゃん…?」
翔太はあっさりとそう言うと
見ていたテレビに視線を戻す…
翔太さん…?
男に二言はなしですからね…?
誕生日まで後一週間
ワクワクして眠れそうにありません笑