第2章 溺愛
机に並ぶ料理に
にこにこの照とため息をつく私
こんなはずじゃなかったのに…
最近の照は本当に忙しくて
なかなか外でなんて会えなくて
だから今日のデートを
本当に楽しみにしてたんだ…
「どうしたのくるみ…?
もしかして食欲ない…?体調悪い…?」
そんな声に我に帰ると
私の額に触れながら心配そうに
私を見つめる照の顔が目の前にあって
慌てて
「大丈夫だよ笑」
そう言って笑うと
照もにっこり笑顔になる…
ご飯を食べ終わり
洗い物を終えて手を拭いていると
ソファーから照が手招きをして
近づくと自分の膝をポンポンと叩く
「はいはい笑」
なんて笑いながら
隣に座りコロンと照の膝に頭を乗せると
照は満足そうに私の頭をよしよしと
優しく撫でてくれる
たとえ外でデートが出来なくても
こうやって二人で過ごす時間は
幸せなんだよなぁ笑