第2章 人を繋ぐメンタリスト
夕方ごろ、ゲンは電球を作成しているクラフトチームに、はい、そろそろ休憩!スイカちゃんなんて未成年なんだから労働よくない!とか最もらしい理由をつけて、少し休ませる。
そして、お手伝いもいいけど、少し散歩しよーよ、とスイカをさそって森の中を一緒に歩いていた。
千空たちはあんまり遠くに行くなよー、と注意をしてゲンたちを見送った。
科学王国からすこし離れたところで、本来の目的をスイカに告げるべく、口を開く。
「ねぇ、スイカちゃん。ルーチェちゃんは子供たちからどうみえるの?」
「うーん、最初は怖がってたんだよ。でも、病気になったらルーチェは丁寧に見てくれるんだよ。まだ治療中で、辛かったら、童話を話してくれるんだよ。それに、病気がなおったら、治療を頑張ったご褒美として、フルーツ飴をくれるんだよ!だから、最近は人気者なんだよ。」
「へぇ、ルーチェちゃん、意外と面倒見がいいのね。」
スイカは嬉しそうに子供たちの間で語られているルーチェの姿を話した。話しているうちになにか思うことがあったのだろう、でも、という悲しそうな声が聞こえた。
「でも、カセキじいちゃん以外のおじいちゃんやおばあちゃんはまだ良く思ってないんだよ。」
「スイカちゃんは、何か聞いてるの?」
「スイカは直接聞いたことがないんだよ。でも、ルーチェのことを良く思ってないのは伝わっているんだよ。ルーチェもコクヨウ、ジャスパー、ターコイズとしか話しているところをみたことないんだよ。」
スイカの言葉で、このままじゃずいまーだね、と思い、それまでヘラヘラしてた雰囲気から、ピリッとした雰囲気にかわる。
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