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幻想科学物語-つかの間の閑話-

第1章 見慣れぬ景色と仲間との出会いまで。






翌朝-----


ちゅんちゅん、と小鳥の囀る音で目を覚ます。
ルーチェは目を擦りながら、あれ?とまた疑問に思うも、今度はすぐに思い出した。


そして、昨日は泣くだけで何もしなかったこと、そのまま泣き疲れてその場で寝てしまったことに気づき、少し寒気を感じたのかブルりと身体を震わせる。


このままではいけない、そう考え、立ち上がるも力が入らないのか、直ぐにその場に座り込む。


(そういえば何も食べてない。ここがどこかも分からない以上、探索しながら食料とか必要なものを集めよう。)


そうなれば、と力の入らないからだになんとか鞭をうち、立ち上がる。
そして、鑑定魔導をつかい、食用となりそうな植物や、その他、使えそうな素材を次々と積んで行った。


そして、日が真上よりも若干傾いた頃、さすがに体力の限界が近づいたのか、休憩しようと、火を起こす。
石の上にキノコやら、途中で取れたうさぎの肉やらを熱した石の上にのせて、焼く。


暫くして焼けたのか、木を細めに削った棒につきさし、がぶり着く。


(塩味がほしい。海に行かないと難しいけど。結局ここがどこだか、分からなかった。母様が使った魔導、多分、ワープということはわかるけど、結局なんだったのかな。)


と、そこまで考えてはっとする。


ルーチェたち魔導士は石化から早くて数十分、長い人でもその日のうちには石化がとけた、ときいている。


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