第4章 お仕置き
わざと持ってきたわけではないとはわかってくれてホッとしたのも束の間、
木茂山「だが、没収はさせてもらう。あと、放課後生徒指導室な」
「えっ・・・」
木茂山「まぁ、形だけの説教にさせてもらうし、他の先生には持ってきた本のことは言わんから安心しろ」
「・・・・はい」
他の生徒にもバレないよう本を没収され、教室へ行くよう言われた。
風花に大丈夫だったか聞かれたが、ヘラっと笑いながら大丈夫だと伝えた。エロ本を持ってきてしまったなんて親友にも言えるはずがない。
放課後。
風花「ー、一緒に帰ろ!」
「ごめん、今日用があるんだ、先帰ってて」
風花「えー、残念。じゃあまた明日ね!」
そう言って風花は帰っていった。
教室や校内に人が減ってきたため、誰にも見つからないように生徒指導室に向かう。
ガチャ・・・
生徒指導室の中に入ると、木茂山先生がすでにソファに座って待っていた。
木茂山「遅かったじゃないか」
「すみません・・・先生、以後気をつけますから、許してください・・・」
木茂山「ああ、気をつけろよ?で、これは返した方が良いのか?」
“淫乱女子◯生のマル秘学校性活”と描かれた本をヒラヒラと見せてくる木茂山先生。
返してもらう以外の選択肢があるのだろうか。
返してほしいと伝え、手を伸ばすが先生はヒョイ、と本を持つ手を動かして避けた。
木茂山「返してほしい、となると話は変わるな」
「え、どういうこと、ですか?」
木茂山「こんなイヤらしい本を読むような学生は指導しなきゃいけないからな」
先生の言い方は返してくれるような言い方だった。それはズルではないかと訴える。
木茂山「何がズルだ。もとはといえばこんなエロい本を持ってきたのが悪いんだろ?たまたま入っちゃったとか言って、学校で読むつもりだったんじゃないのか?」
「ち、違いますっ!」
木茂山「やっぱりちゃんとした指導が必要か?」
「な、やですっ!」
拒否しようとすると、木茂山先生はグフフ、と笑い、「他の先生に報告か」と呟く。