第1章 前日譚1:コラさんとはじめまして
《AnotherStory》闇夜の太陽:前日譚1
2(1/2)/5P┃ドリノベ版02/09P┃1000字
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(なんとか……今日こそは!)
次の日もその次の日もどこでもひどい反応しかもらえない人達と、話しかけられずにいる私。コラさんとローは宿にも泊めてもらえずに野宿をしている。
(子供相手に本当にひどい。別に本人が悪いわけでもないのに。……はあ)
コラさん達は大きな島を選んで、その島の色んな都市の病院に行っているみたいだった。
だけどもどこの医者や看護士も同じ反応をしている。話しかけたくてただ着いて行ってるだけに過ぎない私でも、その反応や暴言を見聞きするのはかなりツラいのだ。当事者達はどれほどに辛いんだろうか。
[読者目線]な私が少し思うのは『最初の何回かはともかく、どっちのためにもローを連れて行かなければ良いのに』だ。
(でもまだ一人で置いておくのは、めちゃめちゃ不安か………『連れていくと迫害されてしまう』けれど、一人にすると『逃げる可能性』も『ドフラミンゴに連絡する可能性』もまだあるもんね。秘密もあるから、色んな意味で目を離せないのかな……?)
人気のない郊外で野宿をしている彼らの近くで、海を眺めてるフリをしながら膝を抱えていたら、また涙が落ちてくる。
(あの人達、切なすぎるからっ!!)
彼らのお姿を拝見し、お声を拝聴し、同じ空気を吸うだけで不審人物になってしまう。
何日も何日も『どこにでも着いて行き(話しかけるため)、でもただこっそりと物陰から見つめる(ガン見、凝視)』だけなので立派なストーカーに成り果てていた。
彼らも(多分)気づいていないので、一進一退の攻防が繰り返し行われている毎日。