• テキストサイズ

【ONE PIECE】短編集

第2章 白猟【白煙の向こう側】後日談あり


我が上司のスモーカーさんは………辞表も別れ話も、表情を変えることなく淡々と受け入れてくれた。話した内容は『田舎の家族の具合が悪い』とのありふれた理由。

(うそくさい話だけど、真偽を確かめる術もないから便利な[理由]だよね?)

そうして、彼の部屋の私物を片付けて、残りの期間をただ消化するだけの日々を過ごす。




有給休暇をしている時に自分のベッドで普通に目覚めたら、そこにあったもの。

持てないくらいに大きな赤いバラの花束。

「え………?」

目の前のバラに気を取られていると、ピンっとした音と共に何かが降ってきたので反射的に受けとると、それはダイヤモンドの付いた指輪。

「え……………?」

(え?え?え?なにこれ?)

寝起きで、起きたことにも処理できない頭と顔で、放心しながら指輪の元を見ると、スモーカーさんが立ち上がってこちらに来た。

(スモーカーさん?バラの花束?指輪?)
/ 13ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp