第1章 燐—りん—
『瑠璃、何するかわかってる?』
『今から何されるか、おまえちゃんとわかって言ってる?』
『言ってる。全部わかってる。おにぃちゃんたちになら、瑠璃何されてもいいよ』
屈託なく笑う天使みたいな笑顔が震えてるのも。
ほんとは気づいてた。
気付いてて。
僕たちは見ないフリをしたんだ。
『…………目、閉じて瑠璃』
『燐』
『瑠璃が望んだことだろ。黎。嫌なら出てけば』
『…………嫌じゃない』
ゆっくり目を閉じる瑠璃の唇へと、触れた。
『口開けて、瑠璃』
僕の声に忠実に。
確実に瑠璃は従う。
寸分の迷いもなく。
それから毎日。
瑠璃を部屋へと呼んでは瑠璃に触れた。
はじめはキスだけ。
2人で瑠璃へとたくさんたくさんキスを教えた。
それからゆっくり瑠璃の身体へと触れていき。
快感を教え込んでいった。
瑠璃が僕たちだけに感じるように。
他の誰にも奪われないように。
僕たちの与える感覚だけに反応するように。
刷り込んでいった。
『…にぃ、ちゃ、やぁ…………っ』
時には視覚を奪い。
自由を奪い。
舌で。
指で。
おもちゃで。
『瑠璃、気持ちいい?』
『みえないの、こわい…………っ。とって、目のやつとってぇ』
『僕の声聞こえてる?』
『燐っ、りん、お願い…っ』
ヴィィィィィ
て。
黎に開かされた足の間に、無機質な機械がこだまする。
『やぁあああっ!!もうおしまい…………っ、おしまい、ぶるぶるおしまぃいっ』
『おしまい?』
『…………おしまい、おねがいとめてとめてとめてぇ!!』
『しないよ』
『んぐ…………っ、ひ、ぅ、っああああ!?』
後ろ手に自由を奪われたまま、足の間には黎がしつこく電マをあてがって。
目隠しされたままに、後ろからふたつの膨らみの中心。硬くなり始めた先端を、指先でカリカリと刺激した。
『ひぐぅ…………っ、それ、も、や、なのぉ!!』