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あいたいきもち。

第1章 1




と、廊下が騒がしくなった。
人の声、足音。


「お、松本のやつ、帰ってきたか?」

「陽葵さん、今日は松本くんのこと、よろしくね。俺らこれから、外に飲みに行くから」

「よ、よろしくって…」

「大好きな彼女に久し振りに逢ったんだし、今日の松本くんは誰にも止められないよ~♪」

「…えぇぇぇ……」


ドアがノックされるまで、あと何秒?





《あいたいきもち。》
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