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【短編集】悪役令嬢RTA

第13章 天翔る悪役令嬢


この胸の高鳴りは『トキメキ』じゃない。
だから私達は一緒にいられる。
恋はしないわ、でも、私達は二人で一対の『翼』。

パァっと視界が開けた。といっても、空はジアド粒子の煙に包まれているけれど。
私達は外へと出たのだ。
「いきましてよ!ユリ」
「ああ、いこう!ティ」

『ユリ』、『ティ』というのは私達の任務中の呼び名。
一々毎回『ハネル卿』『エレーン子爵令嬢』なんて呼び合っていられないから。
私達は立っている―――今、戦場に。
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