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【短編集】悪役令嬢RTA

第13章 天翔る悪役令嬢


私達には厳しい訓練が待っている。
私は生理が止まる程、ユーリウス様は本当に血反吐をはいた。
それでもこの『フォートレス・パライソ』の為に辞める事は出来なくて。

―――そして私がシュバリエでユーリウス様がフィアンセだというのは初出撃までは親以外には絶対秘密、と決められている。
だから婚約者であるグスタフ様にも何も言えなかった。

半年という訓練期間は私達の仲を誤解されるのには十分な期間で。
毎日の様に二人していなくなるのだ、そりゃ私達の仲が噂されても仕方ない。
―――位の高い男性をNTRした『悪役令嬢』。
そんな不名誉なあだ名をいただき。
曖昧に笑って誤魔化してきたけどもう限界。

初出撃の日なんか本当は来ない方が良い。
だけれどそれ程遠くない日、―――私達はお披露目になるだろう。
そう思っていたある日―――。

グスタフ様が何やら怪しい動きをしだした。
ユーリウス様の婚約者『クリステル・フレーリン』侯爵令嬢と。
何やら二人が計画している様で―――もうそんなの想像つくじゃない?
断罪イベントよ。
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