• テキストサイズ

一緒に帰ろう

第9章 脅威


低く腰を落とした体制から恵が殴打を宿儺が掌で捌く。

宿「もっと呪いを込めろ。」

拳を軽く受け止められ返しの裏拳。

だが躱せず顔面を強打される。

恵「大蛇。」

足元からの強襲、片手で組める“大蛇”を呼び出す。

脇腹から食いつき宿儺を空中へ上げ、そこに鵺が背後から迫る。

雷を纏い宿儺の後頭部を撃ち抜く。

雷電が弾ける。

恵「畳み掛けろ!」

しかし宿儺の口角が上がる。

呪いの王が力を込めるだけで大蛇は弾けてしまった。

ちぎれた肉片と血潮がビチャビチャと降り注ぐ。

宿「言ったろう、広く使おう。」

恵の式が破壊された、その一瞬。

宿儺は既に恵の背後に居た。

恵の制服を掴み振り上げる。

次の瞬間、恵は空中を飛んでいた。

恵(呪術うんぬんじゃない!パワーも!!)

空では体制を立て直せない、だが宿儺は投げ飛ばされた先に既に居り組んだ拳を振り上げていた。

恵(アビリティも!)

鵺を召喚した事で翼を盾にし直撃は免れる。

だが、受け止められた訳ではなく衝撃が流せず大気が震え轟音が鳴り響いた。

隕石の如く地面に打ち付けられる。

恵(格が違う!)

宿「良い術式だ。」

数回の応酬で格の違いを見せつけられる。

恵の墜落の衝撃を守った鵺は既に限界を迎えていた。

恵(壊される前に解いた方が良いな。)

式を返す。

既に恵は特級呪霊が敷いた生得領域を抜けるのに一通り式神を呼び出している。

それに加え特級呪霊に玉犬(白)を、宿儺には大蛇を破壊されている。
/ 72ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp