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一緒に帰ろう

第7章 自分の為に


────────JR原宿駅。

駅舎を出てすぐのKIOSKの向かいで恵と悠仁が“3人目の生徒”を待っていた。

悠「1年が、たった3人って少な過ぎねぇ?」

恵「じゃあ、オマエ今まで呪いが見えるなんて奴会った事あるか??」

悠仁がアイスを食べながら考えるように黙り込む。

悠「…………ねえな。」

恵「それだけ少数派なんだよ、呪術師は。」

悠「ていうか、俺が4人目って言ってなかった?」

恵「入学は、だいぶ前から決まってたらしいぞ。こういう学校だしな、何かしら事情があるんだろ。」



悟「お待たせー。おっ、制服間に合ったんだね。」

待ち合わせ場所に遅れて到着する教師。

悠「おう、ピッタシ!でも伏黒と微妙に違ぇんだな。」

悟「制服は希望が、あれば色々いじってもらえるからね。」

悠「え、俺そんな希望出してねぇけど。」

悟「そりゃ僕が勝手にカスタム頼んだんだもん。」

そう言いながら歩き出す。

悠「…………まあ、良いか。気に入ってるし。」

恵「気を付けろ、五条先生こういう所あるぞ。それより何で原宿、集合なんですか?」

竹下通りを歩きながら恵が聞く。

悟「本人が、ここが良いって。」



野「ちょっとアンタ。」

スカウトマンらしき人物の肩を掴み逃げられないようにしている女が1人。

スカウトマンは焦りと絶望の表情が垣間見える。

野「私は?」

頭に?が浮かんでいる様子。

野「モデルよ、モデル。私は、どうだって聞いてんの。」

ス「いや、………あの今急いでるんで。」

タジタジと早く逃げたい様子で答える。

周りから見ればヤクザの様に脅しているようでカツアゲの様にも見える。
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