第5章 聖なる夜に
お腹が冷えてしまうと布団を掛けようとしたが、ふとズボンのソレに目がいってしまう。
(はわっ…………!勃ってる…………?)
生理現象、と心で反復しながら視線を逸らしパサリと布団で隠すように掛ける。
『あ、朝ご飯食べよっ!』
逃げ出すようにリビングに向かう。
昨日買っておいた朝ご飯を食べて恵を待つが起きてくる気配がない。
TVを点けて気を紛らわそうとぼーっと見つめる。
『もう、お昼過ぎちゃった………。』
恵の部屋の階段に目を見やるが上からの物音すら聞こえない。
(起こした方が良いのかな?………このままだと夕方になっちゃう。)
待ちきれずソワソワして起こしに行こうか悩みながら立ったり座ったりしていたが意を決して起こしに行こうと恵の部屋に向かう。
恐る恐るガチャリとドアを開けるがスースーと寝息を立てる声が聞こえた。
『恵ー!起きてーー!!夕方になっちゃうよ!お昼ご飯たべよっ!!』
ベッドにダイブする様に恵の上に馬乗りになる。
恵「ん…………、おはよ。今何時?」
『えーと………、14:30くらいかな??』
恵「ん、そうか。…………退いてくれないか。」
『え?……………あ、ごめんなさい/////』
恵「……………落ち着いたら降りるから先行ってて。」
『え!?やだよ!一緒に行こ?』
恵「何でだよ………、階段降りるだけだろ。」
『さっきまで独りぼっちだったの!一緒じゃないと嫌だ!!』
恵「本当そういう所………、先生に似たな。」
ボソリと呆れたように言う。
『へ?なんて??』
恵「………………お前のせいでこんな、なったんだから責任取れよ。」
ムクリと起きて手をソレに促す。