第4章 聖なる夜
呆然と立ち尽くしていると後ろから声を掛けられる。
恵「どうした?なんか、あったか??」
『恵…………。ううん、なんでもない。』
恵「そうか?なら良いけど。」
悟「…………お待たせ。1人にして、ごめんね。」
『大丈夫………!』
雑貨屋さんなどを目的もなく3人でウロウロしながら他愛ない会話をする。
ある程度時間を潰し食品コーナーに移動して食材を買い込み帰路に着いた。
悟「じゃあ、必ず迎えに来るからお利口に待っときなさ~い。後、危ないから絶対高専には来ない事。わかった?」
『…………わかった。』
悟「うんうん。恵、夜空をよろしくね。高専に行こうとしてても止めてね。絶対だからね。ていうか、外に出さないでね。」
恵「はい、分かってます。……別に迎えに来なくても良いですよ。夜空は俺が守るんで。」
悟「だめで~す、絶対迎えに来ま~す。………じゃあ、またね。夜空。」
いってらっしゃい、と手を振り家の中に入る。
恵「………本当、過保護だな。」
『いつもの事だから。』
あはは、と呆れながら笑う。
『…………恵はさ、なんか聞いてる?明日の事。』
恵「いや………、何も。ただ、夜空と絶対に一緒に居ろ。離れるな。としか聞いてないな。」
『そうなんだ………。』
恵「…………やっぱり何かあったのか?」
『え!?………ううん!なんでかなーって思っただけ!!』
恵「そうか………。」