第13章 ジェイの憂鬱
今日はロドスの外勤任務に呼ばれて作戦戦隊の集合場所にやって来た。
狙撃オペレーターが多めなところ、どうやらドローン処理の作戦ってやつなんでしょうが……なんかどうも美男美女ってやつが多くてやりづれぇ。
まぁ俺は、地上にいる面倒なやつを捌けばいいだけらしいし、気にしなくてもいいんだが。
今日の編成は、ソーンズさんにチューバイさん、アレーンさんの他に、ジェシカさんやドロシーさんもいるから上空の方はなんとかなりそうだ。地上は俺以外は背中にいるレッドさんだから、作戦的には安心出来る編成なんやすが。
顔がいい。みんな顔がいい。
俺なんて場違いなんじゃないかってくらいみんな顔がいい。大将、なんでこの戦隊に俺を入れたんすか……。
そんなこんなで作戦はすぐに終わりやしたが、俺の中ではずっと顔のことでいっぱいだった。大将って面食いってやつだと思ってやしたが。
「ジェイ、どうかしましたか?」
俺が相当酷い悪人面でもしていたのか、チューバイさんに声を掛けられた。心配掛けてしまったのなら申し訳ねぇ。
「あー、いや、その、大したことねぇんですが……今回の作戦に、なんで俺が編成されたのかなって」
「それは、貴公が頼りになるからであって……」
俺の言葉に真摯に答えようとしたチューバイさんだったが、突然目を泳がせて言葉を切られた。俺、そんなに目付き悪かったんすかね?
「……言いたいことはなんとなく察しましたが、気になるならドクターに直接聞いてみるのは如何でしょう。明後日はドクターの秘書でしたよね」
なんか察せられた。
よく分かんねぇが、それが一番手っ取り早いかもしれねぇ。俺は首の後ろを掻いた。
「そうっすね。聞いてみやす」