第7章 いっぷ・黒
ぎゅっと押しつぶされた馨が啼く。
はあーはあーとそのまま息をはいていた。
「次はアタシ。優しくしてね」
私がどくと馨がやって来る。
今日はブカブカのカッターシャツを着ていた。
着せた人誰だ?!GJ過ぎるんだが。
「おチンチンは……お、準備万端だね。……やり方分かる?リードしてほしいな」
「うん」
馨は有沙の頭を撫でてキスしていた。
馨は何て言うか雰囲気を読むのが上手い。
サディストには弱々しく見せるし、恋人みたいなプレイを求めてる人にはちゃんと男性っぽくふるまったりする。
「ソックスガーターいつも付けてるの?」
緊張しているのか、有沙が関係ない事を聞く。
「付けてきてって貰ったから付けてるだけ」
―――『それより大丈夫?』
有沙の額に口付けて馨。
「大丈夫」
「ローション使う?持ってきてるけど」
「いいや、痛いぐらいの方が思い出になるでしょ」
さすがにここまで言われたら止まらなかった。
馨が有沙の足を持ってその間に入る。
「あっ、くっ、」
「きつっ、息吐いて……」
有沙と馨が同時に声をだす。
有沙の顔は又かたくなっていく。
痛いみたいだ。
「はっ、あっ、くっぅ」
馨の腰が進む。
有沙が声にならない悲鳴をあげて足をびくびくさせた。
「痛い……本当に初めてだったんだ、血、出てる」
馨が言って股から何かをとってペロリと舐める。
「は、やく、動いて。大丈夫、だから」