第1章 私立聖ルチア学園

でも、私の家は貧乏で、高校に進学する学費すら怪しい有様で―――でも中卒で働いたってたかが知れてる。
そんな私が選んだのが、『私立聖ルチア学園』―――。
私立なんだし、学費は勿論の事諸々費用が掛かるんでしょう？

って、思いますよね。
そこで『性奴隷』です。女なら『しろ』、男なら『たろ』と呼ばれ、『性奴隷』では外聞が（今更だが）悪いので『かとる』という名称があった。
『奴隷』を従わせる事は『いっぷ』と呼ばれる。

おっと話が逸れたね。
貧乏な私は『かとる』に目を付けた。
誰だって『かとる』なんかやりたくないに決まってる。
それに（ある程度保証されていても）『かとる』は衣服等を害されてしまう。
だから『かとる』は制服、体操着等の学園内の規定の衣類、そして購買で販売される全ての物品が無料になり、そして学食無料券が毎月日数分支給されるのだ。

一度『かとる』になってしまえば中々一般序列への復帰は難しい。
だからこそ一服の清涼剤としてそんな特典があるのだ。