第20章 ダーリアの斜陽
馨が腰を奥まで押し進める。
「ひっ、ぁっ、んぎゅっ」
美宇さんが声を上げた。
足がギュッとシーツをかく。
「痛い?」
馨が優しく美宇さんの髪をすく。
美宇さんはちょっと涙を浮かべながらも首を振った。
馨は耐える様に眉間に皺を寄せ、ゆっくり動く。
「んっ、あっ、あふっ♡」
美宇さんの声も苦しそうじゃなくなっていく。
時折、美宇さんを撫でる馨。
そして優しく頬にキスをする。
それで完全に美宇さんは脱力した。
馨は堪えるように荒い息を吐きながらゆっくり腰を動かす。
「んんっ♡あっ♡あんっ♡んふぅっ♡」
美宇さんも息が上がっている。
優しい睦み合いに胸がドキドキした。
「ね、我慢、しなくて良いわよ」
美宇さんが頬を赤らめて言う。
「でも……」
馨は美宇さんの頬を撫でる。
「もう、そんなに痛く、ないからぁ」
不貞腐れた様に言う美宇さん。
馨はベッドに手をついて腰を動かし出す。
さっきより激しく。快楽を追う動きだ。
「う゛っ♡あっ♡あんっ♡あーっ♡」
美宇さんも本当に痛くなくなってきたらしい。甘い声を上げている。
「ねぇ、出すよ、良い?」
馨が眉を寄せながら言う。
「好きにしなさい」
美宇さんはやはり居丈高だ。