第20章 ダーリアの斜陽
―――夜着に替えた私は、馨の部屋へ向かった。
きっと面白い物が見られるに違いない。
部屋には先に着替えていた有沙がやっぱりいて、美宇さんに馨も。
「え、なんで天原さんも来る訳?」
馨が心底嫌そうな声を上げる。
美宇さんも黙って眉をひそめていた。
「私もお仲間に入れてください♡」
言うと下品に美宇さんが鼻を鳴らす。
この御厨お姉様といる時との落差が可愛らしい。
「お仲間って……」
馨は美宇さんを見る。
「良いわよ、一人位ギャラリーが増えたって」
言って美宇さんは御厨お姉様とお揃いであろうワンピースを脱いでいく。
純白の可愛らしい下着。
それを馨が何やら複雑そうな面持ちで脱がす。
ブラのフロントホックを外し、パンツを下に降ろした。
それを美宇さんは足で蹴って床に落とす。
「触んなさいよ」
美宇さんが居丈高に言う。
「あのさぁ、オレが言うのもナンだけどさ、今やらなくても良くない?」
美宇さんから目を逸らして馨が発する。
それに美宇さんは馨の顎を掴み無理矢理自分の方に向かせた。